エンジニアは上京すべきなのか
IT技術の本質を辿れば、必ずしも東京で働く必要がないように感じます。
しかし、実際はITエンジニアとして働く人の多くが東京の会社に勤めているのが事実です。
では、ITエンジニアとして働くためにはやはり上京が必要なのでしょうか。
「上京するメリット」「デメリット」「その他の方向性」という3点について考えていきましょう。
上京して就職するメリット
未経験歓迎の企業が多い
まず上京を視野に入れた就職活動の最も大きなメリットは「未経験歓迎」の企業が多いという点です。
IT業界は異業種からの転職が多いですが、中途採用となると経験者でも中々採用に至らないという結果は珍しくありません。
数を打てば当たる、とは適切な表現ではないかもしれませんが、応募できる母数が多ければ多いほど未経験でも業界に入る可能性を高められます。
スクールが豊富
資格やポートフォリオ(制作物をまとめたもの)がないと、採用試験を受けられないという企業が少なくありません。
中には独学で達成するのが難しい目標もあるため、本気で転職を実現させたい場合はスクールに通う選択肢を考慮しなければいけません。
そのような場合に複数のスクールが比較検討できる、というメリットが都心にはあります。
勉強会が活発
実際にITエンジニアとしての就職が決まった後は、実務経験を積みながらスキルアップのための資格勉強を行います。その際に重要なのが「勉強会」です。
有名エンジニアの講演、プログラミングスキルのイベント、技術書典など、その多くが東京で開催されます。
入社した後もエンジニアとしてのスキルアップを効率的に行いたい場合は、都心で働くことに大きなメリットがあるのです。
上京費用は大きなデメリットと考えられる
東京でエンジニアとして働くメリットは多くある一方で、デメリットも見受けられます。それは「上京費用」です。
入居する住宅の家賃、東京までの交通費、自炊環境が整うまでの食費、引っ越し費用、新規家電購入費など何かとお金が掛かります。
平均して60万円程度の工面は欠かせません。
「東京に行こう」と思うのは簡単ですが、東京で暮らすとやはりお金が掛かるものなのです。
地方に住みながら働く手段もある
デメリットを考えると簡単に上京の決断はできません。
そのような場合は「地方で生活しながらリモートワークで都心の企業に所属する」という選択肢をとることもできます。
もとよりIT業界はWeb面接やリモートでの就職に強い企業が多く、上京せずにリモート勤務で資金を貯めながら経験を積むことも可能です。
キャリアパス次第で検討しよう
エンジニアの働き方として、上京をするという手段はメリットが大きいです。
しかし、ITならではの柔軟な働き方を考えると、地方に在住しながら経験を積むという選択もできます。
自身のキャリアプランを突き詰め、どちらでのスタイルが最も適しているか検討すると良いのではないでしょうか。